言語障害児の言葉を引き出す方法

言語指導の基礎「わざと間違える」方法

・言葉発達支援の基本として学んだおすすめのコツを紹介
わざと間違えたことを言って、子供に訂正させる方法

自閉症・言語障害の息子は、発語がなかった時期が長く、言葉を出せるようになってからも、質問に返事をしたり、会話を成立させたりするのがとても苦手です。

そんな中、あらゆる場面で使っている「わざと間違える」方法をご紹介します。

欲しいものが分からないふりをする

【状況】朝食のトーストに何を塗りたいか聞いても答えない。
【対応】わざと欲しくない方(ピーナッツバター)を息子の目の前に起き、欲しい方(ジャム)を手が届かない位置に置く。
【結果】息子は「ピーナッツバターじゃなくてジャムがいいんだ」という気持ちを動作やジェスチャーで伝えてくる。私はジャムの瓶に手を置き、「これが欲しいことはわかっているよ」と安心させた上で、「ジャムちょうだい」って言ってごらん、と促す。調子が悪い日は「ジャム」、または「ジ・・」だけ言えただけでもよしとする。

このように、欲しくないと思われる方をわざと勧めることによって、「違う!訂正したい!」という気持ちをモチベーションにして、言葉を発してくれるように仕向けていく方法です。

テレビ vs 勉強、クッキー vs にんじん、「もっと」vs「おしまい」、「この絵本」vs「あの絵本」のように、あらゆる場面でわざとボケて、息子に訂正させるテクニックを使っています。

正解を間違えるふりをする

【状況】息子のお気に入りの本を読んでいる。
【作戦】突然、文章のある部分を間違えて読む。
【結果】息子は驚いて、私を訂正したいと気持ちに押され、正解を言ってくれる。

この時、発音しやすい簡単な言葉、楽しい擬音語、主人公の名前、クライマックスのシーンなど、分かりやすい箇所をわざと間違えてみるといいと思います。詳しくは絵本の読み聞かせで言葉を引き出す方法の記事をご覧ください。

この方法は、指差しの練習法遊びを広げる方法の記事でも書いたように、あらゆる場面で活用できます。

更には、お子さんが勉強を早く終わらせて遊び時間に移りたい時に、勉強の問題の答えをわざと間違えて言ってみるのもいいかもしれません。重要なのは、「訂正したい!」という気持ちが強いタイミングで試すこと。つまり「訂正できたらいい結果につながる!」という状況を生み出すことができるとより効果的です。

モンキーのメモ

✏️お子さんが欲しくないものをわざと勧める。
✏️絵本の読み聞かせや勉強時間に、わざと間違った答えを言う。

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