・活動の切り替えができない子供を支援するコツ
・苦手な行動の次は好きな行動に移るという流れを作り、字やイラストで示す
自閉症・発達障害の息子は行動の切り替えが苦手です。理由はこだわりが強く、指示や説明を言葉だけで聞いても活動の流れが理解できないからです。
また、自分の身に何が起ころうとしているのかを、周りの状況や過去の経験から予測しづらい傾向があります。
そこで活用しているのが作業療法士さんに教わった「目で見て理解できるように提示する」という支援方法です。
今回は我が家の「行動切り替え表」の作り方をご紹介します。
目次
「行動切り替え表」の作り方
①紙に「最初は→次に」と書く。
②その下に活動を示すイラストや写真、単語などを貼る。
【例】
「勉強→公園」
「歯磨き→テレビ」
「医者→ケーキ屋さん」
「算数→お絵かきアプリ」
「お絵かきアプリで絵を描く→同じ絵を紙に描く」
※「行動切り替え表」の内容はそのときのシチュエーションによって異なります。半日分の用事を大きくまとめて並べるときもあれば、20分の勉強時間を細かく刻んで書くときもあります。
ここがポイント
苦手なもの→好きなものという流れにする
もっとも効果的なのは、苦手なもの(歯磨き、医者、勉強)を最初に、その後に好きなもの(公園、テレビ、お絵かきアプリ)という流れを作ること。
というのも、息子の場合、ある活動を嫌がる時必ずしもその活動自体を全面拒否しているわけではなく、その後の見通しが立てられなくて不安になっている可能性があるからです。
なので、「この活動のあと〜ができるよ」と絵や字ではっきり提示すると素直にOKしてくれる時があります。
1つ目の活動の後はすぐ2つ目に入る
自閉症の特徴として、息子は物事を予測したり、時間など抽象的なことを理解するのが困難なため、2つの活動の間に間が空くと「約束と違う!」と思い込んでしまう場合があります。
1つ目の活動が終わった後は、真っ先に明確に2つ目に切り替え、「次は〜だったよね、〜しようね」と何度も言葉をかけながら進めていくことをお勧めします。
モンキーのメモ
✏️苦手なこと(今すぐやらなくてはいけないこと)を最初に示し、好きなこと(またはご褒美的なもの)を次に示す。
✏️活動と活動の切り替えを素早く明確に行う。