ピッカーホイール

自閉症児のやる気を引き出す勉強法【WEBルーレット】

・遊び感覚で勉強を進められる無料オンラインツールを紹介
・子供に主導権を握らせることで、モチベーション向上につながる勉強法

自閉症・発達障害の息子は、勉強の流れを言葉で伝えられても理解しづらい傾向があります。そこで活躍しているのがWEBルーレット。

WEBルーレットとは、選択肢をいくつかカスタム設定して回すと、その中からランダムに1つ選んでくれるツールです。今回は、数あるルーレットサイトの中でも、自閉症児の支援ツールとして特におすすめのものをご紹介します。

「ピッカーホイール」の紹介

我が家で使っているのは理学療法士さんが紹介してくれた「ピッカーホイール」というサイト(pickerwheel.com)にある、画像をアップロードできるルーレット(image generator)です。

Pickerwheel.com image generator

このサイトが他のルーレット作成サイトに勝る点は、文字や色で選択肢を表すのではなく、画像を自由にアップロードして使えること。文字や抽象的なものよりイラストや写真を見た方が理解しやすい自閉症のお子さんにぴったりのツールです。

ルーレット作成

ルーレットのスクリーンショット①

①「Upload Image(s)」をクリックし、パソコン・タブレットのフォルダーから事前に保存しておいた画像をアップロードする。1度に複数アップロードできます。

ルーレットのスクリーンショット②

②ルーレットで使用したい画像を✔️する。この例では「お絵かき」「算数」「英語」「おやつのドーナッツ」を表した画像をネットで見つけましたが、お子さんが実際使っている教材の写真を使うのがおすすめ。

ルーレットの使い方

ルーレットのスクリーンショット③

SPINをクリックするとルーレットが回り、ランダムに選択されたものが表示されます。この場合「お絵かき」が選ばれたので、お絵かきの時間です。終わったらHIDE CHOICEをクリックすると「お絵かき」が外されたルーレットに戻ります。またルーレットを回し、ランダムに選択されたものをやる・・・の繰り返しです。

※Upload Image(s)の上にあるフォルダーのアイコンをクリックすると、作成したルーレットを次回のために保存できます。

ここがポイント!

勉強の流れをゲームに仕立て、目でわかるように提示し、切り替えを支援しながら楽しく進めていく。これが重要なポイントですが、さらに嬉しいのはルーレットを回すのを息子に任せることによって、息子に主導権を握らせられること。わけわからなく大人の指示に従わなければいけない状況が多い中で、貴重な経験かなと思っています。

このルーレットは、勉強の流れを表す以外にも、例えば食事中に苦手なものと好きなものを交互に食べるなど、生活の中で「ゲームにしたらモチベーションが上がる!」と思った時にいつでも使えます。

モンキーのメモ

✏️ルーレットにその日の勉強の項目を表す写真をアップロードする。
✏️おやつなどご褒美的なものも混ぜて、モチベーションを上げる。


▼「目で見て分かる」ように工夫する勉強法
手作りフォトブックで言葉の学習
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▼活動の流れを視覚的にわかるようにしたスケジュール表
写真入りスケジュール表で不安解消


▼「活動の切り替え」を支援する方法
行動の切り替えは苦手→好きの順

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