偏食の理由と対策法

発達障害児の偏食〜成功したおすすめ対策

・自閉症息子の偏食の理由と我が家の対応を紹介
・苦手なものでも簡単な工夫をしてみたら食べてくれた実例

自閉症の息子は食べ物の食感や匂いにとても敏感で、限られた食事やおやつしか食べられません。

今回は、試行錯誤で発見した息子の細かいこだわりと、我が家の対処法をご紹介します。

食べづらい状態だと手をつけない

【対処法】とにかく食べやすい状態で出す

息子はその食べ物自体が好きでも、食べづらい状態だとなかなか食が進みません。そこでとにかく好みの状態にして出しています。

【例1】息子はソーセージが好きなのですが、ある日一口サイズに切らずに長い状態のまま出したら手をつけてくれませんでした。何度か観察して辿り着いた理由は、歯で噛みちぎる行為が苦手だから。再び一口サイズに切ったら、パクパク食べてくれました。同じ理由で、麺類も事前に短く切って食べやすくと、明らかに食が進みます。

【例2】息子は好きなものでも冷めた状態だと嫌がることがあります。例えば、息子はミートソースパスタが好きなので、ある時夕食に作って余ったものを翌日のお弁当に入れたら、手をつけずに残してきました。家に帰ってから食べさせようとして気づいたのが、息子は冷めた状態のソースの匂いとパスタの食感が苦手だということ。白ご飯も同じく、温かいと大好きなのですが、冷まして固めた状態にしたおにぎりは嫌がります。

【例3】息子は好きなものでも口に運ぶのが困難だと手をつけません。自閉症の特徴として息子は手先の動きに自信がないので、フォークを食べ物に刺そうとしても充分に力が入らなく、器用に使いこなせません。なので、とにかくさっさとお腹いっぱい食べてほしい時は、私が一口毎にフォークを刺してあげます。

【例4】お菓子など手で持って食べる物は、手が触れる部分の感触が苦手だと食べずに諦めてしまいます。なので、クリームやアイシングシュガーなど「ぬるぬる」「ベタベタ」した部分は事前に取り除いておくなどの工夫をしています。

小粒サイズの野菜でも避けようとする

【対処法】野菜の色とソースの色を極力近づける

息子はソースなどに混ざった小粒サイズの野菜は、どんなに小さくても避けようとします。そこでなるべくソースと色が馴染む野菜を使っています。

例えば、息子はミートソースパスタと餃子が好きなので、パスタソースと餃子のタネそれぞれに、ミキサーで細かく切った野菜を入れるのですが、息子は野菜の色に気づき、なるべく避けようとします。

なので、赤いパスタソースには人参とパプリカ、茶色の餃子のタネにはマッシュルームと玉ねぎ、というように色が目立たない野菜を使っています。

ちょっと苦手なものは条件付きなら食べる

対処法】苦手→好き→苦手→好きという順番で食べる習慣をつける

息子にとって生のレタスは「ちょっと苦手」の部類に入るようで、ルーティン化すると食べてくれます。

そこで活躍するのが週末恒例のフィッシュ&チップス。息子はチップス(ポテトフライ)が大好物なので、チップス2本、フィッシュ一口、レタス一口という順番で食べるルーティンを習慣づけました。

時間がかかりましたが、今ではチップスが欲しいがために、自らフィッシュとレタスを口に運んでくれます。

食べ物に関する歌には興味がある

対処法】余裕がある時に料理を手伝ってもらう

息子は野菜がテーマの歌を歌ったり、子供向けのテレビ番組でお兄さんお姉さんがクッキーを焼いている様子などを見るのが好きです。

なので、夕食の支度中に声をかけて、一緒に野菜の名前を言ってみたり、人参の皮を一緒に剥いてみたりします。週末には簡単なクッキーやケーキを一緒に焼きます。

すると、「食べて」と言って渡すだけなら触れもしないバナナでも、バナナケーキを焼くためなら渋い顔をしながらも皮を剥いてすり潰してくれます。

野菜の場合、料理に協力したからといって、進んで食べてくれるわけではないのですが、関心を持ち、実物を見て触れることができただけでも◎としています。

モンキーのメモ

✏️苦手な食べ物でも一口サイズに切ったり、温めてみたり、手が触れる部分を変えてみたりして再度挑戦してみる。
✏️ソースや具と、その中に隠す野菜は、色をなるべく近づける。
✏️ちょっと苦手なものと大好きなものを交互に食べる習慣をつける。

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