レゴで指先の訓練

レゴブロック遊びが得意になる方法

・LEGOを使って自閉症児と言葉や指差しの練習を行い、こだわりを崩す
・息子が「苦手」から長時間集中できるまでに成長した経緯を紹介

自閉症・発達障害の息子はレゴブロック遊びを始めた当時、手先の動きが不器用で指の力も弱く、なかなか興味を示してくれませんでした。

それから月日を重ねて挑戦し続けた結果、1人で2時間ほど説明書を見ながら組み立てられるまでに成長。親としても、レゴ遊びを通して指先の訓練はもちろん、言葉や指差しの練習もできることを発見しました。

今回は息子がレゴ遊びを好きになった経緯を説明し、発語の練習などをレゴ遊びに取り入れる方法もご紹介します。

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完成した状態で遊ばせる

レゴクラシックシリーズのような可愛い動物などを簡単に作れるセットからスタート。息子の場合、海の生き物が好きなのでクジラから始めました。まずは、そのクジラを既に組み立てた状態で渡し、数日自由に遊ばせました。

未完成の状態から組み立てる

簡単な部分の1〜3ブロックだけ事前に外しておいて、息子がそれに気づいたら「あれ?クジラの頭が取れてるね!」と言い、そこから一緒に組み立てを開始。ボタン練習と同様、自分の両手を息子の両手にかぶせて指の動きを支援し、パチッとなるまで押し込むように教えました。

この段階では、1分弱で完成させることがポイント。お子さんが飽きたり怒ったりしてしまう前に終わらせ、たくさん褒めてあげてください!

(未完成のものを完成させるという指導方法は、おすすめお絵かきアプリの記事でもご紹介しています。)

取り外しておくブロックを増やす

お子さんが慣れてきたら、事前に取り外しておくブロックの数を徐々に増やしていきます。最終的には、最初から最後まで一緒に作れることが目標です。

何度も同じものを組み立てるので息子は手順を暗記してしまい、この段階ではまだ説明書を見ようとしてくれませんでした。それでもクジラを最初から最後までコンプリートできたので◎。

レゴセットをレベルアップしていく

1年ほどかけてレゴクラシックを制覇した後は、レゴシティに挑戦しました。(レゴシティはそこそこのお値段がするので、誕生日プレゼントなどにおすすめです!)

レゴシティはロケット、ヘリコプター、飛行機、消防車、船などを作れるので、乗り物好きな息子は大喜びでした。

ここからまた①〜③を繰り返し。

そしてこのタイミングで説明書を見るように促しました。レゴシティはレゴクラシックよりだいぶ複雑なので、さすがに息子も手順を丸暗記できず、説明書の図を見ながらページを1枚ずつめくっていくことを徐々に学んでくれました。

こだわりを崩す方法

レゴが出来上がったら、しばらく完成した状態で遊ばせ、夜にまたこっそり解体しておきます。「今まで遊んでいたものがなくなった!また組み立てないと遊べない!」そんなフラストレーションを乗り越え、また挑戦する精神を育てます。

また、レゴブロックというのは行方不明になりがち。息子はブロックを失くして説明書どおりに組み立てられないと怒ってしまいます。でもそこは我慢!他のブロックを代わりに使うことや、そのブロック抜きで進めることを教え、こだわりを乗り越えられるように支援します。

こだわりを崩すという意味でおすすめなレゴセットはレゴクリエイター3-in-1。1セットで3つのものが作れるお得なシリーズです。同じブロックを使って毎回違うものを作る(作らないといけない)というフレキシブルな遊び方が必要となってきます。

発語の訓練

目当てのブロックが見つからなかったり、ブロックをうまくはめられなかったりすると息子は助けを求めてきます。そこが発語訓練のチャンス!「どのブロック?」と聞き、色や形、大きさを言葉で説明するように促します。

また目の前にあるブロックの山を見ながら、「ほら、赤いブロックの下にある!」と目当てのブロックの場所を教え、「上」「下」「横」「後ろ」などの位置表現を教えます。

指差しの練習

目当てのブロックが描かれている説明書の箇所を指差すように促します(指差し練習方法はこちら)。お子さんがためらっていたら、「これ?」とわざと違うブロックを指差してみてください。

また、ブロックがテーブルの下など手の届かない場所に落ちた時は「どこ?」と聞き、指差しや発話を促します。さらには、ブロックを取ろうとしゃがんだり手を伸ばすことで、粗大運動の訓練にもなります。

指の力を鍛える方法

以前ご紹介した容器を開けて指を鍛える方法、レゴブロックを保管する際に活用できます。レゴブロックをジッパーケース、タッパーウェア、瓶など様々な入れ物に入れ、遊び時間はその入れ物を開けるところからスタート。レゴブロックに触れる前から指を鍛えられます。

モンキーのメモ

✏️ほぼ完成した状態から始め、お子さんが組み立てる部分を徐々に増やしていく。
✏️指の力が弱かったり、指の動きに苦労していたら両手を上から重ねてサポートする。

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  1. ピンバック: 自閉症の子と遊ぶトランプ、ボードゲーム【おすすめ7選】 - 療育ブログ|Monkey Memo

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