・話しかけても視線が合わない子どもと気軽にできる練習
・この習慣を身につければ、目を合わせてくれる可能性も上がるはず
自閉症の早期発見につながった当時の息子の特徴として注目されたのが「目を合わせない」ことでした。今回は、言語療法士さんや本などを通して学んだ「目合わせの練習方法」をまとめてご紹介します。
目次
子供の目線の高さまで顔を下げる
大人は子供の顔を見下ろせていても、当然ながら子供は自分の視線より高い位置にある人の顔は、意識して顔を上げない限り全く見えません。
なので、まずはしゃがんで、お子さんの視野に自分の顔を入れることから始めます。
自分に体を向けるように促す
お子さんの前にしゃがむだけでは、お子さんは特に反応せず背を向けてしまうかもしれません。そういう時は優しく両肩や両腕に手をかけ、自分の方向に向くように促します。必要であれば、優しく頭も動かしてあげます。
「今私はあなたに話しているのよ」ということを、言葉だけでなく体感で伝えることができます。
具体的な指示を出す
指示を伝えるおすすめ方法の記事でも書いたように、抽象的な指示や「〜をやめなさい」といった指示ではなく、具体的な、肯定的な指示の方が理解しやすい場合があります。
この場合も「向こう見ないで」「こっち見なさい」ではなく、「ママの目を見て」と言い換えた方が効果的です。
どの状況でも、ある一定の場所に目線を合わせて欲しい時は、「上・横」や「向こう」といった言葉より、「(もの・人の名前)の(特定の箇所)を見て」と具体的に伝えてみてください。
ものの場合は「上の赤い部分」「下の三角の部分」というようになるべく絞り、人の場合は「私」「あの人」ではなく、「ママ」「〜先生」というように、お子さんが知っている呼び名を使ってみてください。
同時に指を指す
指示を更に分かりやすく、具体的なものにするのには、指差しも加えるのが効果的です。
「ママの目を見てごらん」と言いながら、自分の目を指差します。
それでも目を見てくれない場合は、理解できているか確認するために、「ママの目はどこ?」と聞いて、お子さんが指差しをするように促します。指差しができただけでも、目合わせの手前の貴重な一歩です。ついでに指差しの練習にもなるので、一石二鳥です。
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相手の鼻を見るように勧める
言語療法士さんによると、目を見るのは嫌だけど鼻だったら見れる、というお子さんが多いそうです。
なので、どうしても目を合わせられない場合は、「じゃあママの鼻を見てごらん」と自分の鼻を指差してみてください。
話し相手からしても、鼻を見てもらうことで「自分の顔を見てくれている」という認識が得られるので、コミュニケーションとして成り立ちます。
モンキーのメモ
✏️話し相手の方向に振り向くことを求めるのではなく、自分からお子さんの視野の中に入っていく。
✏️目を見ることに抵抗を感じているお子さんには、話し相手の鼻を見るように勧める。
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