言葉を引き出す動画プレイリスト

言語訓練〜言葉を教えるのにおすすめの動画

・自閉症の息子の学習に役立ったYouTube動画プレイリスト
・発語・発音の練習をして、語彙を増やし、言葉を引き出す

息子は、2歳で言葉の遅れを指摘された頃、ほとんど発語がなく、発音もはっきりしない状況でした。それから4歳で自閉症及び言語発達障害の診断を受け、小学生低学年になった今でもコミュニケーション能力が著しく遅れています。

しかしその中でもこの数年間で大きな進歩があり、今はだいぶ語彙も増え、発音もはっきりし、言葉の意味を捉えている様子がうかがえる時もあります。

今までやってきたこと言えば、まずは絵本の読み聞かせ。そして言語療法士さんから学んだ言語訓練の基礎を抑え、できる範囲で実施すること。

そして3つ目に、YouTube学習動画を観せることでした。

テレビの時間を学習タイムに

発達障害の子供に限らず、YouTubeを子守り代わりに使うのは良くないと言われています。確かにそうなのですが、親なら誰でも家事している間や外出先での待ち時間など、どうしてもスマホやタブレットに頼る時が必ずあります。健常児より常にサポートが必要な発達障害児の親なら尚更そうです。

そこで我が家では、それならせめて言葉を覚えさせよう!ということで、YouTubeにある学習動画のプレイリストを作成し、テレビの時間に流しました。

すると、「目で見て理解する」「言葉がメロディーのように聞こえる」傾向がある息子は、動画に出てくる文字や音声に釘付けになり、登場する単語をすぐ覚えてくれました。そして、動画を見た後も、延々と声に出して復唱していました。

もちろん言葉の意味が理解できていない場合が殆どなのですが、とにかく発声し、発音練習をし、言葉自体を身につけてくれれば、意味はあとで教える!何も言わないよりマシ!と決めました。

YouTube動画で楽しく学習

YouTubeにある学習動画のいいところは

・無料で観れる
・1本2〜5分の長さなので飽きない
・色々な動画を試せる
・教えたい言葉で検索できる
・好きな動画を簡単にプレイリストにまとめられる
・プレイリストを簡単に編集できる
・自分で撮った動画をプレイリストに追加できる
・学習動画以外の動画も混ぜて、「勉強している」感を避ける
・海外で作られた動画も観れる

ことです。

以上の点に触れながら、おすすめ動画とプレイリスト作成のコツを紹介していきます。

日本語学習動画を幅広く検索

まずは、息子が気に入ったおすすめの知育動画をご紹介します。

知育動画おすすめプレイリスト
ひらがな
ひらがな(半濁音)
ひらがなフラッシュカード
カタカナ

数字1〜10

曜日
挨拶
動物
食べ物
乗り物

上のリストにも数回登場するノッカーナアニメーションというYouTubeチャンネルは、単語をゆっくり丁寧に教えてくれるので、お勧めです。

外国人向けの学習動画もオススメ!

息子の第一言語が英語であるため、日本語は「勉強」として教えているのですが、その中で発見したのが、外国人向けの日本語学習動画が発達障害児に向いていること。

日本語が母語の子供対象の動画は、BGMなど余計な音声が多かったり、演出が凝りすぎていたり、ナレーションがアニメ風の高い声で聞き取りにくいことがあります。すると、感覚過敏がある自閉症児などには刺激が多すぎて、言葉の習得に集中できなくなります。

それに比べ、外国人向けの日本語学習動画は、言葉をゆっくりはっきり発音し、単語アプリのように淡々とした展開で、演出も手作り感があるので凝ったBGMやアニメーションがなく、言葉がスッと入ってきます。また、単語を音声で聞くだけでなく文字表記しているケースがが多いので、視覚優位な子にはより向いています。

外国人向けの日本語学習動画おすすめプレイリスト
カタカナ
数字1〜100
体のパーツ
顔のパーツ
時計の読み方

上のリストにも数回登場するJapanese SmilesというYouTubeチャンネルは、他にも形容詞や季節、家の中にあるものなど、様々な言葉を覚える動画を投稿しています。多少の英語のナレーションや字幕が気にならない方にはオススメです。中には10分前後の長い動画もあるので、お子さんの集中力が持つようでしたら試してみてください。

他に「この単語を教えたい」とご希望される方は、下のコメント欄にてお声掛けください。動画を英語で検索してみます!

プレイリスト作成のコツ

YouTube学習動画のプレイリストを作る際に、おすすめなポイントをご紹介します。

子供の好きな動画と交互に混ぜる

「テレビを観る時間は楽しい時間、勉強する時間ではない」という息子の概念を裏切らないように、学習動画と息子が好きな動画(「休憩動画」)を交互に混ぜて、合計30〜40分のプレイリストを作っています。

なるべくさりげなく、気付かれないように言葉を覚えさせるのがポイントです!

休憩動画のジャンルは幅広く挑戦する

この機会にお子さんが触れるジャンル、世界を思いっきり広げてみてはいかがでしょうか。

発達障害児のいいところ(?)は、一切流行を認識せず、「これはかっこいい、これはダサい、これは面白い、これはヘン」と言った偏見・先入観が全くないことです。

逆に、世界のあらゆる文化やポップカルチャーを自然に吸収できないという課題もあります。

なので、私はこの機会を利用して、自分が昔からハマっているもの、息子にぜひ触れて欲しいもの、観て欲しい世界の動画を片っ端から検索して、プレイリストに追加していきました。

学習動画以外で追加したジャンル
・クラシック音楽名曲の演奏(オーケストラ、ピアノ、バンドなど)
・オペラの名シーンのステージパフォーマンス(Royal Opera House)
・ポップバンド・ロックシンガーのMVやライブ映像(年代、国籍問わず)
・演歌(日本の名曲)
・アカペラ
・ダンス振り付け動画
・ミュージカル映画の名シーン
・ディズニー映画の人気ソング
・和太鼓などのパフォーマンス映像

ベートーベン5番の後に「カタカナを覚えよう」に切り替わると、少々ズコンとなるのですが、息子は全く違和感を感じずに、ベートーベンもカタカナも同じ真剣な目つきで観てくれます。

習得してほしい他のスキルの動画も追加する

息子の場合、どんなスキルを身につけるのにも「目で見て理解する」のが一番早い方法なので、日常生活又は療育で習得してほしいスキルは、YouTubeで検索してプレイリストに追加します。

中にはホームムービー的なものもありましたが、いずれも2−3分と短いものなので、クオリティにこだわらなければどんな検索ワードでも何かしらヒットすると思います。

以下息子が動画で覚えたスキルは、英語の動画を使ったものが多かったので、その場合はリンクなしでご紹介します。

息子が動画で覚えたスキル
・片足でホッピング
・ボールを蹴る
・水泳のストローク
・補助輪なしの自転車
お箸の持ち方
・折り紙(詳細は安いおもちゃで療育の記事にて)
・国の名前、国旗
アルプス一万尺
・ヨガポーズ
・楽譜(音符)の読み方
・ピアノの弾き方
・自然・動物
・足し算と引き算
・惑星の名前
・歯磨き(イラストと合わせて)
・近々行く場所の紹介動画(歯医者、ワクチン接種など)
・学校の行事の予習ができる動画

動画がない時は自分で撮影する!

YouTubeでは、スマホで撮った動画を簡単にアップロードして、自分のチャンネルに投稿できます。チャンネルと動画のプライバシー設定を調整すれば、他の人には観られません。

我が家の場合、ブランコの漕ぎ方を上手く見せている動画がどうしても見つからなかったので、夫がブランコに乗っている動画を私が撮影し、独自の歌をつけました。

字幕をオンにする

字幕が出る動画ではオンにすることをお勧めします。息子の場合、歌の歌詞を聴きながら、字幕を目で追い、単語の綴りや発音を学習している様子が伺えます。

モンキーのメモ

✏️学習動画は余計なアニメーションやBGMが最低限なものを選ぶ。
✏️単語の他にも、様々な音楽ジャンルや習得して欲しいスキルの動画を混ぜる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です