他人との遊びを支援する療育法

言語訓練〜言葉を引き出す遊び方

・お子さんが「喋らない」とお悩みの方におすすめの対処法
・ちょっかいを出して「ダメ!」という気持ちを言葉で表せるように支援する

自閉症・言語発達障害の息子がまだ喋れなかった頃、初めて引き出せた言葉の中で会話として成り立った単語は「ダメ!」でした。

今回は、当時使っていた、わざと邪魔をしたりちょっかい出すという方法をご紹介します。

この方法は、息子が1人遊びしている時に使いました。

【例】
①息子が絵本を眺めている時に、横に座って声に出して読み上げる。
②テレビを見ている時に、歌に合わせて側で踊り始める。
③おやつを食べている時に、横から一口摘もうとする。

ここがポイント

最初は「ダメ!」という気持ちをはっきりした言葉で表せず、息子は叫び声や仕草で伝えようとしていました。そこで「No!って言ってごらん」と促し、「N・・N・・・」と最初の音だけ言ってヒントを出しました。(息子の療育は英語で行っています。

少しでも発音する努力をしてくれたらOK、ちょっかいをすぐやめました。そして次の機会にまた挑戦、その繰り返しでした。

おそらく息子にとって、「ダメ!」は最も伝えたい言葉だったのだと思います。「No!」とやっと言えるようになってからは、「ダメ!」という意味だけでなく、「これ間違ってる!」「何かおかしい!」「もう十分!」など、あらゆる意味を込めて様々な場面で活用しています。

1日に何度も感じる「No!」という気持ちを他人に通じる言葉で表せるようになり、それまでは溜まっていたフラストレーションを少し解消できるようになったのではないかと思います。

モンキーのメモ

✏️お子さんが一人で好きなことをしているところをそっと邪魔する。
✏️言葉を出すのに苦労していたら、単語の最初の部分を発音してヒントを与える。

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